いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世(教養編)
- 著者:安藤達朗 編集・解説:佐藤優/監修:山岸良二
- 出版社:東洋経済新報社
- 出版日:2016/03/30
- ISBN:9784492061992
書評
通史が苦手でも「流れ」を一気に掴める、日本史の学び直し本。古代〜近世を、出来事の因果と政治の動きでつなぎ、地図・年表・史料演習で理解を固定する。受験参考書の骨格を“教養向け”に読みやすく整えた一冊で、ニュースの歴史背景がすぐ引けるようになる。
【この本の強み】
「細部の暗記」より先に、まず通史の“背骨”を入れる本。古代国家の形成から貴族政治、武家社会、戦国〜織豊政権、幕藩体制までを、一本の線で追えるように組まれている。通史は分担執筆だと視点が揺れがちだが、本書は一人の著者が全編を通して書くことで、歴史の流れが途切れにくい設計になっている。
【読みやすさの工夫】
単なる読み物ではなく、地図・年表・付録、さらに史料演習まで含めて「理解→確認」を回せるのが良い。学び直しで起きがちな“読んだ気になる”を、手元の確認パートで止めてくれる。
【刺さる読者】
社会人の教養として日本史を固めたい人、受験で断片的に覚えた知識を“物語の順番”に戻したい人に向く。佐藤優の編集・解説が付くことで、「なぜこの本を座右に置くのか」という読み筋も手に入り、通史を“使える知識”に変えやすい。
【おすすめの使い方】
まず通読して流れを掴む→次に弱い時代だけ再読→最後に史料演習で穴を可視化、の順が最短。歴史が“暗記科目”から、“背景を説明する道具”に切り替わる。
