Library Search

安倍晴明 謎の大陰陽師とその占術

安倍晴明 謎の大陰陽師とその占術
  • 著者:藤巻一保
  • 出版社:Gakken
  • 出版日:1997/06
  • ISBN:9784054007963

書評

陰陽道の代表的人物・安倍晴明を、史実と伝説のあわいから読み解く一冊。白狐の母、異能の少年期、入唐伝説、呪術と占術など、晴明像を形づくった物語を追いながら、平安京の闇と陰陽師信仰の広がりを味わえる。神社・陰陽道・伝承好きに向く。

【どんな本?】
『安倍晴明 謎の大陰陽師とその占術』は、平安時代の陰陽師・安倍晴明を、歴史上の人物としての姿と、後世に語られた伝説の両面から描く人物伝。陰陽道の祖として崇敬され、天文・地理・占断・呪術に通じた存在として語られる晴明の生涯を、物語的な構成でたどっていく。

【刺さるポイント】
本書の魅力は、晴明を単なる有名人としてではなく、「なぜこれほど神秘化されたのか」という視点で読めるところ。白狐の母、異能の美少年、入唐、式神、呪術、占術といった要素が、平安京の不安や異界観と結びつき、陰陽師という存在の濃さを感じさせる。

【読みどころ】
序章から第5章まで、晴明の過去世、幼少期、異能、入唐伝説、呪術と占術へ進む構成。史実の確定を求める本というより、安倍晴明像がどのように語られ、伝説化し、信仰や物語の中で膨らんでいったのかを楽しむ本として読むとよい。

【こんな人に】
安倍晴明、陰陽道、平安京、呪術、式神、伝承に興味がある人に向く一冊。自由脳PLACEの神様・人物神・陰陽道系コンテンツの下調べにも使いやすい。