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まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」

まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」

  • 著者:小山鹿梨子(まんが)/山形浩生(監修)
  • 出版社:宝島社
  • 出版日:2015/06/12
  • ISBN:9784800240804

書評

ピケティ『21世紀の資本』の要点を、貧乏OLと“持てる者”たちの物語で理解するマンガ入門。格差がなぜ広がるのか、r>gとは何かを、感情移入しながら学べる。原書共訳者の山形浩生監修で、経済書が苦手な人の最初の一冊にちょうどいい。

【どんな本?】
『まんがでわかる ピケティの「21世紀の資本」』は、トマ・ピケティの大著をストーリー漫画で読み解く入門書。小さな会社で働く月村ひかりが、文鳥の飼い主同士の交流会で資産家、地主、社長、投資家たちと出会い、「持てる者」と「持たざる者」の格差に直面していく構成です。

【刺さるポイント】
本書の強みは、格差を単なる感情論ではなく「資本が資本を生む仕組み」として見せてくれるところ。ピケティの有名な r>g、つまり資本収益率が経済成長率を上回ると格差が広がりやすい、という考え方を、人物関係と生活感のある物語で理解できます。

【読みどころ】
監修は『21世紀の資本』の訳者の一人である山形浩生。原書の論旨をかみ砕きつつ、なるべく構成に沿って紹介しているため、マンガでありながら「ざっくり知った気」だけで終わりにくいのが良い点です。

【こんな人に】
ピケティを読んでみたいけれど分厚くて手が出ない人、格差や貧困のニュースを構造で理解したい人に向く一冊。前に読んだ図解本と並べると、理解がさらに固まります。